仏の顔もほんのり赤い
絶対やったら駄目だろその天丼は。
先日、帰宅するために電車に乗ったところ、
お酒を飲んだ帰りらしいサラリーマン2人が
何やら話していた。
見た目や話の雰囲気から、
どこぞの会社の課長と係長といったところか、
かなりお酒に酔っていると思われる係長が
部下への指導について熱弁していた。
「やーでもですね、仏の顔も三度までって言いますけど、
4回目ですからねぇ、ガツンと言ってやりましたよ!」
話の途中から聞いていたので
部下がどんな失敗をしたのかはわからないが、
同じ失敗を4度もしたらそりゃあ怒られるだろう、
「仏の顔も三度までですよ、もうホントに!」
言いたいことはわかるんだけど、
酒の力もあってかテンション高いねこの係ちょ…
「私のね!仏の顔も三度までです!」
本当にどれだけ鬱憤がたまってるんだこの係長は。
部下の失敗への追求が熱すぎて、ただ同乗しているだけの僕も
お腹いっぱいになってくる。
そんなことを考えていると、
彼ら2人の目的地に着いたらしく、
2人が席を立ち、電車のドアに向かっていった。
「ほんと、仏の顔も三度まで!」
お前だよ!